シナリオ
全体を通して本筋では由紀が中心になって繋がっている話なのでやはり最後の由紀ルートが一番良かったかな。
ちょっと後半が駆け足気味な感じはするけどきっちりハッピーエンドにしてきたのは高評価。

椎名姉妹のシナリオは若干通過点な感じもするがどちらも別に悪いわけではない。
特にみずかルートラストのムービーはちょっと泣きそうになった。。。
終わり方もまあ明るい終わり方に見えたし。

杏鈴ルートは他ルートに比べると若干展開がくどかったのがちょっと勿体無かったかな。
椎名姉妹は現状が現状なのでそりゃどちらと付き合っても何かしら問題が起こるよねえ。。
それでも由紀ルートのラストでどんな状況になっても変わらない関係で居てくれたのはとても良かったですね。

ただ1つの話として見る分にはいいけどSF的な面で細かく見ていこうとするとタイムスリップやループの作りがかなり雑。
戻る回数や戻る時系列など細かいところは結構投げっぱなし。
また由紀はまあそういう物としても直人がタイムリープができるのも唐突な気が・・・
(最も元々直人が持っていた能力でそれが由紀に受け継がれたとも言えなくはないが)
なのでその辺りはざっくりした感じで見ていくのがいいかも。

エロ方面に関しては今作もかなり力が入ってる印象。
シーン数こそ3〜4と普通だが1シーンがどれも長いので充分以上。
さらに今作では開始時からシーン回想が全開放しているという実用性に配慮したw開き直った仕様なのが特徴的。
なので最初からシーンだけ見たい人にも安心。
ただまあ、最初に注記が出る通り全員1シーン程度ネタバレとまでは言わないものの
シナリオに関係してくるor前の流れを読んでいないと分かりづらいものが含まれているので普通にプレイする分には見ないほうが無難かと。
システム
完全に1本道で分岐は無し、選択肢も一切ありません。
順番としてはみずか→杏鈴→由紀の順です。

演出面では今回も美麗な立ち絵と背景でレベル高いです。
さらにそこまで立ち絵がグリグリ動くわけでは無いけど、それなりに動きがあり会話を見た目でも楽しくしていました。

システム面も特に不足に感じる部分は無し。
過去作同様、設定画面で右クリックすると決定ではなくキャンセルになるの位ですかね気になるのは。
後は、上述していますが最初からシーンが全開放しているのが印象的ですね。
個人的キャラクター感想
宇奈原 由紀
やっぱり今作では由紀が一番良いです。
明るいだけじゃないのは分かっていたけどそれでも由紀ルート進めて行く中で明るい面、暗い面と色々な面が見えてきてよりシナリオに没頭できました。
最後ハッピーエンドになって本当に良かったね。

椎名 みずか
序盤はイマイチ何を考えているか判らなかったけど進めていくうちに普通に可愛い幼なじみだったみずか。
現状から逃げるために記憶喪失を演じているのかとも思ったけど実はもっとヒドイ状態だったというのは結構衝撃だったかな。
ただ本当に微妙な違いではあるけどみずかBの方が好きだったり。
椎名 杏鈴
皆に弄られるくらい分かりやすいツンデレの杏鈴。
お兄ちゃん呼びだったりみずかのコスプレだったりとしっかり者のように見えるが一番メンタルが弱いというギャップが結構印象的でした。
総評
演出面やビジュアルは相変わらずのハイレベルでさらに普通に良い話でした。
前作で方向転換した作風が順調に進化した感じ。
シナリオやエロはもちろん、個人的には舞台もヒロインも前作より良く満足です。
今後もこの方向性でいくのであれば次回作も期待できそうです。
シナリオ:18 システム:15 キャラ:16 CG:18 サウンド:13  80点 A+レベル  
お気に入りキャラ:宇奈原 由紀 過酷な運命を越えて娘から恋人へ

作品情報
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パッケージ画像
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発売日
2014-1-31
メーカーHP
minori

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