シナリオ
「姉さんに一途に恋するADV」というジャンル通り、名月姉さんが全ての作品。
気になる点がないわけでは無いけど、非常に綺麗な良い話でした。

シナリオはほぼ1本道。1章と2章ではサブヒロインに分岐することも出来ますが、正直気にしなくて良いレベル。

少し気になった点としては白雲はハッピーエンドになっても「お兄ちゃん」は救われないところか。
想いを託したって言えば綺麗に感じるし後に大きな影響を残しているが、「お兄ちゃん」自身にももう少し何らかの形で救いが欲しかったかも。
あと、エピローグも意図的とは言え少しあっさりしすぎなのが惜しい。

ただそれらを差し引いても充分面白かったです。

そして今作はFLATから7月に発売されている「-atled- everlasting song」とコラボしており、世界観や舞台が同じになっています。
また、それぞれの作品に別作品のキャラが登場していたりもします。
アステリズム側には「-atled-」から希さんが1章に登場。
アステリズム側だけでは些細なシーンなのですが「-atled-」側序盤のネタバレが入っており「-atled-」をプレイしているとグッと来ました。
同じタイムリープ物なので気になった人は「-atled-」をプレイしてみるの良いのでは無いでしょうか?

システム
数は少ないけど一応選択肢があり分岐もあります。
攻略も難しくないですが、 姉さんに一途に恋するADVなら完全に攻略ヒロインは姉さん1人で良かったと思うけど。。


このメーカーではお馴染みの一度見たシナリオはイベント単位で選択できるシステムは健在。
普通に1周するだけではあまり利用しませんが、2周目など見たいイベントを探す時は簡単なあらすじも表示されているので便利です。
あとは、時間移動に関する時系列も閲覧可能。
ただ、もう少し見やすいと時系列が分かりやすくなったかな。
音楽
1章のOPが「藤原鞠菜」さん、2章のOPが「みとせのりこ」さん、3章のOPが「SHIHO」さん
1〜3章のEDが「霜月はるか」さん、グランドEDが「anporin」さん
各章ごとにOPとムービーが用意されている豪華仕様。
各章で流れるOPムービーはムービーも曲は全て良いものでした、特に2章の曲はお気に入り。
EDも1〜3章は同じタイトルの曲ながら全てアレンジと始まり方が異なりどれも良い感じ。
グランドEDの曲も良くボーカル曲はどれも素晴らしいです。

BGM曲数は27曲。
星に関するタイトルがついた曲が多数あるのが特徴的です。
お気に入り曲は「どうか、もう少しだけ」「StarryRain」「君のために」「stardrops」「永遠の宇宙の下で」
「Polaris」「Deneb」「Sadalsuud」「Sadachbia」「Planetarium」
個人的キャラクター感想
桜塚 名月(現代)
現代の名月姉さん。
こんな可愛い姉さんがずっと居たらそりゃ好きになるでしょ。
現代は何だかんだと思っていたより姉さんとのイチャイチャが少なかったのが勿体無い
桜塚 名月(1999年)
1999年の名月姉さん。
現代の姉さんとのギャップもなかなか良い感じ。
無邪気で可愛い姉さんと学園生活を送れる2章は個人的に1番好きかな。
桜塚 名月(1996年)
1996年の名月姉さん。
姉さんだけどお兄ちゃんと呼ばれる素敵世界な1996年。
ボイス的にもお兄ちゃんは破壊力ありますね。
シナリオ的に山場な3章での癒しでした。

加々見 美々
不遇だけどいろいろ重要な位置に居る美々。
というか美々が良い子過ぎて1章が精神衛生上良くないですよ。。
大したこと無い子ならとっとと姉さん選んで先に進むけど、こういう一途な後輩に弱い管理人としてはかなりのダメージががが。
正直美々の分岐もいらない気はするけど、プレーヤーに葛藤を与える意味では必要なんだろうね。
凪 九厘
くーりん自体はなかなかに面白いキャラだが、正直あのEDは不必要としか。
あの時代の姉さんと2人で一緒にというならまだ分かるが残って3人というのは無いなあ。
3章クリア前に見とけば良かった・・・
総評
タイムリープ物が個人的に好きというのもあるけど、姉さんは可愛いしどんどん先が気になって一気に進めてしまったくらい面白い作品でした。
泣けるというほどではないが感動できる部分もあり名月姉さんさえ気に入れば充分楽しめると思います。
ただ、姉さんとイチャイチャするだけの話というわけではないのでそちらのみを期待している人は注意ですかね。
シナリオ:18 システム:16 キャラ:15 CG:16 サウンド:16  81点 A+レベル  
お気に入りキャラ:桜塚 名月 どの時代でも最高の姉さん

作品情報
関連商品
パッケージ画像
※クリックで拡大します
発売日
2012-06-29
メーカーHP
チュアブルソフト

 

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