シナリオ
簡単に言えば萌えゲーを装ったハーレムSF物。
正直ハーレム展開ってあまり好きじゃなかったけど、これに関してはハーレムであることが必然だし全員のハーレムという理由があったので良かったです。
置かれている状況含め設定はかなり重いのだけどテキストが軽めなのでサクサク進めます。

序盤のキャッキャうふふワールドことハーレム部分は体験版部分全てですが、体験版部分でカットされていた箇所も多数あります。

シナリオ構成上しょうがないとは言えエロシーンがほぼここに固まっているため序盤はテンポが悪いといえば悪いです。
後で見直して見ると伏線が多く張ってあるのが分かるけど初回だと分からないし。
1対1や複数含め15シーンと全体の約6割が集まっています。
ここだけ見るとちょっと変わったハーレムゲーという感じですね。
キャッキャうふふワールドの名の通り変なイチャイチャが展開されますw

個別に入ると雰囲気も変わりますが個別という概念はほぼ無く最初から最後まで1本道と考えても問題なし。
先に進めば進むほど先が気になってくるので一気に進めました。
世界観や設定を生かしたとても面白いシナリオです。

システム
攻略順も完全固定でハーレム→春海→秋桜→冬音→静夏の順。
選択肢はいくつかあるけど分岐に関連するのは春海クリア後の秋桜への分岐のみ。
それ以外の選択肢は分岐に関連はしませんが、春海、秋桜ルートはBADへの選択肢があるので注意。

演出面は「DRACU-RIOT!」「カミカゼ☆エクスプローラー!」のような動きまくりな作品ほどではないですが立ち絵がよく動きます。
それ以外では経過日数の演出が面白くもあり怖くもある。
特に後半の5桁、6桁の日数になったときはゾクッとしました。

システム面は特筆すべき点はないが、基本的なものは揃っているため、不足はありません。
音楽
OPは「電気式華憐音楽集団」さん、EDは「真理絵」さん
OP曲が特に良い曲で詞、曲、ムービーとどれも良い感じです。

BGM曲数は19曲。
日常の曲も良いですが後半真相が分かる辺りに流れる曲が特に良いですね。
お気に入り曲は「春の陽」「The rite of before spring」「麗らかな記憶」「茜色の雲の隙間に」「カーネーション」「Singularity」「Never forget me」
個人的キャラクター感想
仁燈 春海
ドMな巨乳で殺し担当な春海。
特に個別ルートはちょっとずつ殺すとは言え普通に考えたらガクブルですよ。
和葉 静夏
バールのエドガー君を振り回したりエキセントリックな言動が目立つし2回もリバースwするけど
後半になるとマジメインヒロインな貫禄を見せる静夏。
終盤は本当良かったですわ。
未木 秋桜
名探偵で釣り、お尻担当な秋桜
変と言えば変だけど役割を考えると今回のヒロインの中では1番普通と言えば普通かも。
士蓮 冬音
普段はボケ要員ですが実は真相に大きく関連する・・・という冬音
秋桜ルートで見せる冷淡な感じ、自分のルートで見せる妹な感じ、静夏ルートで見せる本来の感じなど
ルート毎に見せる顔が違うのはちょい驚き。
真冬も出てくる後半は冬冬ズとしてまた違った感じがして良いですね。
総評
全てのルートに意味があり徐々に真相が明らかになっていく形で個人的には秋桜の終盤から一気に面白くなってきましたね。
なぜあの5人なのか?そもそもどういう世界なのかを含めた終盤のまとめ方、伏線の回収、そしてEDとどれをとっても綺麗に纏まっており終わり方も満足。

先の展開が気になるからどんどん進めちゃうというのを差し引いても全体的に短めだったので
強いて言うなら到着までのラスト365日の描写がもう少し細かくても良かったかな。

公式HPなどの情報だけ見ると萌え系のハーレム物に見えますが正直普通の萌えゲーではないのでそういうのを期待している人は体験版を最後までやるのは必須。
体験版を最後までやって先が気になるようなら最後まで楽しめると思います。

シナリオ:18 システム:16 キャラ:15 CG:16 サウンド:16  81点 A+レベル  
お気に入りキャラ:和葉 静夏 エキセントリックな魔法少女で聖女

作品情報
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パッケージ画像
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発売日
2012-04-27
メーカーHP
すみっこのホームページへ

 

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