シナリオ
友人の死という背景がある割りに会話のメインはコメディなので明るい雰囲気で進むことが多いです、シリアスも長続きしないですね。
またテキスト自体も読みやすくサクサク進められます。

「家族」が中心になり格好良い親父が見れる藍ルート。
そしてこのルートは駄妹藍の暴走っぷりはもちろん、遥が出番の割りにかなり良いキャラしてました。
攻略させろとまでは言わないがもっと出番が欲しかった。。。

「友達」が中心の桜ルート。
キャラのイメージとは裏腹に今作の中ではシリアス寄りですが、綺麗に纏まっており
特にラストのCGが非常に良いです。

そしてラストの夏海ルートは他の2ルートに比べると中盤までのインパクトが弱いが、終盤→エピローグにかけての展開が素晴らしい。
もうお馴染みになりつつあるけど、今作もエピローグからのタイトルバック、そして曲が素敵過ぎる。

どのルートも安定した出来でしたがただ、1つだけ気になる点があるとすれば、音楽関連の描写が意外と少なかったことかな。
基本主人公、ヒロインどちらも天才なので短い練習でも何でもできるようになります。

音楽メインというよりは登場人物の成長や人間模様が中心になっているので音楽物を期待しすぎないほうが良いかと。

シナリオ個人的評価
夏海=桜=藍
システム
選択肢のみの分岐。
と言っても最初は1箇所のみ、夏海ルート開放後でも全部で2箇所しか選択肢は無いので攻略は簡単。
夏海のみルートロックがかかっており、「桜」「藍」クリア後ルートに入れる選択肢がでます。

演出面もALcot本家同様、立ち絵がコロコロ動くし、バッグログからのシーンジャンプもありシステム面でも充実してます。
音楽
OPは「葉月」さん、ED曲は夏海ルートにのみあり「中山マミ」さん。
OP曲の「Aliare」はかなりの良曲。フルVerはさらに良いです。
ED曲も悪くないがラストの夏海ルートにしか流れないのが若干勿体無い。


BGMは全17
演奏曲である「はるかかなた」やタイトル曲である「春花彼方」2曲、盛り上がるところで流れる「譲れないモノ」など結構良い曲揃いです。
お気に入り曲は「Aliare」「春花彼方」「譲れないモノ」「運命と意志」「はるかかなた」「春花彼方 - on piano -」
個人的キャラクター感想
悠木 夏海
ナツミン可愛いよナツミン!
彼方好き過ぎですねこの子。
他ルートではただの弄られキャラですが、最後になる自ルートではデレデレのイチャイチャ振りと壊れっぷりが凄いです。
野々宮 藍
ALcot系作品ではお馴染みになりつつある残念系妹。
全てにおいて兄を中心にやりたい放題しつつも行動が一貫しているので見ていて微笑ましい。
今作では駄妹という呼び名もついたウザ可愛い子。
一 桜
普段からマイペース全開ですが、意外と乙女だったり。
シナリオ含め1番最初のイメージから変わった子です。
他2人に比べると若干イチャラブが少ないのが残念。
総評
流石の安定具合と言ったところです。
価格の差が内容の差ではないということを強く感じます。

安定のハニカム文庫は健在。
笑ってちょっと感動できる良い話です。
値段を考慮しても全体的に短いですが、逆に言えばサクサク進められるという事でもあり、手軽にプレイするには良い1本です。

シナリオ:16 システム:16 キャラ:16 CG:15 サウンド:16  79点 Aレベル  
お気に入りキャラ:悠木 夏海 デレナツミンは可愛いすぎる

PCゲームレビューに戻る

inserted by FC2 system