シナリオ
どのルートも基本的には告白→付き合う→問題が起こるの流れなので2人目3人目攻略くらいから
ああこの辺で何か起こるなというのが分かってしまうのが問題。
しかも殆どのルートで問題が起こると別れ話が入ってくる始末。

さらに問題なのが、公式HPに書いてあるコンセプトとシナリオが合っていないこと。
ヒロインたちとのラブラブを存分に楽しめます的なことが書いてありますが、そんなにラブラブな描写あったか?
いや、無い訳では無いんですが正直その後の問題の方が長いし一番の問題としては
付き合いだしてからすぐの夏休み含む夏の部分をメールだけでカットしているせいじゃないかと。

ゲーム内期間は大体春から秋、冬くらいまでですが全ルート6月後半までくるとそこから挿入歌に合わせて
メールのやり取りを流すという演出になり9月前半までスキップされる謎仕様。
碧、瑠奈以外の3人は時期的に付き合い始めたばかりでメールのやり取りも結構良い感じなのに、イベント豊富な夏休みを飛ばすって・・・
ただでさえ1ルートが長めなのに夏まで入れたら物凄く長くなるからなのかもしれないがそれにしてもねえ。。

個別で一番良かったのは叶ルート。
中盤から終盤にかけてメインになるピザムーンでの一二三トリオの会話が面白いし
叶の親父とのお約束とも言えるやり取りには笑わせてもらいました。
ラストのフリースロー対決もなかなかに熱くて終盤の展開も良い感じなルートでしたね。
というかこのルートだけ何故か主人公が格好良く見える・・・叶が意外と依存系な子だからかしら?
他ルートもせめてこの位な主人公なら良かったのに。

碧ルートは本当定番な話。
エロゲー暦が二桁いく様なベテランユーザーならバイト・携帯・恋愛禁止な家庭に育ったという設定を見るだけで
要所要所で先の展開が読めてくるのでは無いでしょうか?
まあ、定番だから悪いと言うわけではなく、むしろ安心して見れる分、今作に関して言えば良かったかも。
ただシナリオの関係上イチャイチャが序盤に固まったのがちょっと勿体無かった。

摩耶ルートは主人公が口だけで使えないものの正直終盤までは良かった
デレた摩耶のギャップはヤバイし、ひなみ絡みのシーンも良かった。
ただ、終わり方がね・・・
あれで本当に良かったのかは正直疑問、あれだとあのバカ母親の思う壺にしか見えない。
こういう話こそEDに分岐が欲しかったかな。

雪乃ルートは主人公のダメっぷりが際立ったルートその1
雪乃の一途で良い子な分、主人公のダメさがより目立った感じ。
割とガチでテニス部後輩と付き合った方がよいんじゃないかと思ったし。
付き合いだした後に問題が起こるのはいいけど、主人公の無能さが原因の問題っていうのは正直イラッときますね。

瑠奈ルートは主人公のダメっぷりが際立ったルートその2
それに加えヒロインの瑠奈もウザイという大変困ったルート。
他ルートは何だかんだとヒロインの魅力で乗り切れる部分はあったけどこのルートに関して言えばそれが全く無くただツライのみ。
というか何で他のルートで雪乃に別れを告げられなきゃいかんのじゃ!
これ雪乃ルートと続けてやったらもっとひどいな・・

シナリオ個人的評価
叶>>>碧>>>摩耶>>>雪乃>>>>瑠奈

システム
分岐は選択肢のみ。
選択肢はそこそこ多いが特に難しいものも無いので目当てのヒロインのルートに入るのは難しくないです。
また攻略制限はありません。

システム面では今までのやり取りしたメールが読み返せたり、写真が取れたりと意外と細かいところまで凝っているスマホが面白い。
主人公がスマホを使っているということなので、スマホが手元に無い場合や回想シーンなどでは使えませんが大半の場面では自由に使えます。
特に写真は比較的好きなタイミングでヒロインを撮れるなかなかに良いシステムでした。
音楽
OPは「KOTOKO」さん、挿入歌は「霜月はるか」さん、瑠奈ルートのEDが「kicco」さん、摩耶ルートのEDが「山本美禰子」さん、碧、雪乃、叶ルートのEDが「川田まみ」さん
それに加え挿入歌とは別に各ヒロイン毎にカラオケのシーンがあり、それぞれ別の歌が流れます。
碧の歌を「中恵光城」さん、雪乃の歌を「茶太」さん、瑠奈の歌を「nao」さん、叶の歌を「AiRI」さん、摩耶の歌を「彩音」さんがそれぞれ担当しています。
ボーカル曲は全部で10曲あり、どれも有名所が担当しており良曲揃い。
正直力を入れすぎじゃないかと思うほど。
特に摩耶のカラオケ曲「Divine Beast」は格好良すぎ
バックで流れた神獣パキュラと合わせて見るとなお良い感じです。

BGM曲数は32曲。
悪くは無いが、ボーカル曲が印象的だった分やや地味に感じる。
お気に入り曲は「桜舞う坂を、君と歩く」「さよならのコトバ」「Reflection Moon」「Divine Beast」「リノリウム、駆ける音色」「消せない気持ち」

「あしあと〜A Hppiness Marker〜」「First Love」「One's Lessones」
個人的キャラクター感想
真加辺 碧
いろいろ世間知らずな会長さん。
天然っぽいところもあり可愛いですよ。
後半にもう少しイチャラブ分があるとなお良かったのだが。。
森野 雪乃
ナイス幼なじみの雪乃
幼なじみの基本を抑えたとても素晴らしい子です。
あと思っていたよりもエロ可愛かったのは嬉しい誤算でしたね。
ただシナリオが・・・
藤川 瑠奈
瑠奈は序盤からの印象が悪すぎて。。。
同じ幼なじみとしては雪乃が圧倒的過ぎるし正直邪魔としか・・・
もう少し空気の読める子ならまだしもこれじゃあねえ。。。
月島 叶
何は無くともとにかくピザな叶
最初から明るくピザに関する情熱が凄い叶ですが、終盤で見せた依存気味な姿も良い感じです。
鴇崎 摩耶
最初はクールだけど恋人になると可愛い面を多数見せてくれる摩耶
付き合った後のギャップが良いね
料理しているCGも普段とのギャップでGOODです
総評
鈍感、難聴、ヘタレと3拍子揃っている上、出来もしないことを出来るかのように喋るなど二昔前の作品を思わせるかのような主人公
そして話の作り的にも良く言えば昔懐かしい感じ、悪く言えば今の主流な萌えゲーからは外れた感じになっています。
良い悪い別にしても今の時代に合っているシナリオではないですね。
シナリオ以外の部分がどれも結構良い感じなので非常に勿体無い感じです。

ディスク2枚8GBという容量、細かいシステムに数多くのボーカル曲と
いろいろ力が入っているのがわかりますが良い点も悪い点も多くあるので印象には残りますが手放しにはオススメしづらい作品です。
VA20周年記念タイトルという事もあり、そういう意味では昔からのプレイヤーの方が受け入れやすいかも知れません。

秋位から追加シナリオを配信するらしいので本編以上のラブラブ振りを補完出来るのであればそちらには少し期待ですね。
シナリオ:9 システム:16 キャラ:15 CG:16 サウンド:17  73点 B+レベル  
お気に入りキャラ

森野 雪乃:ヘタレ主人公とは正反対のナイス幼なじみ

鴇崎 摩耶:中盤以降デレたあとの破壊力は抜群


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