シナリオ
初回はバッド固定で2周目から綾、夜が選択可能で以降、その後クリアしたキャラに応じて希、シロクマと開放されていく。
ルートはそれぞれ個別になっているけど、それぞれに下記のようにChapter数が振られており

Prologue:Chapter1〜7
綾:8〜11
夜:12〜15
シロクマ:16〜18
希:19〜22
Graduation:23〜29

攻略順は特に拘りが無ければChapterの数字順に綾→夜→シロクマ→希→Graduationと進めるのが良いんじゃないかな。
そうでなくても全ての話に繋がる綾先輩ルートは初回に進めるのが良いかと。
綾→夜と進めると普段の会話やバレンタイン祭などの対比が面白いです。

各ヒロイン以外のルート以外にもバッドED扱いのChapter0や竹田、金崎、ネムなどもMAP上で選択可能になりますが
本当オマケ程度のシナリオなのが何とも。
終わりも唐突だしこの位なら別にあっても無くても良かったかな?1人飯はいろいろ笑わせてもらいましたがw
別に攻略できるというわけではないけど、CCの差分があるので100%にしたい人は注意。

綾ルートは他の個別シナリオとは異なり、ifでは無く全てに繋がるしGraduationにも大きく関係してくるシナリオなので非常に重要。
でも過去回想がメインである以上、ハッピーエンドにならないってわかっているのは切ない。。。

夜ルートはバレンタイン祭とかニヤニヤできるイベントはあるがキャラ云々を除くと1番印象に残らないというか普通なルート。
EDの夜は喋り方とか含めいろいろ良いけどね。
・・・ナイトメアが所々どこかの某駄妹に見えたのは管理人だけですか?w

シロクマルートはどう見てもエピローグからが本番という感じ。
キャラ的に不遇だけどシナリオ自体はなかなか。
そして成長したシロクマが普通に可愛いんですよ。

希ルートは終盤の展開も良かったしある意味一番のハッピーエンドでしたね。
このルートだけハッピーエンドなのは初雪の意識次第で死者にも生者にもなれるという事を
表す意味もあったのかもしれないけど希がゴースト関連に全く関係ないからなんでしょうかね?

そして、ラストの「Graduation」ルートですがやはり別格でした。

グランドOPが流れた時はテンション上がりまくり、本当「Presto」が名曲過ぎる。
最初に公開されたデモムービーとは微妙に違く、より良い感じになっているのがニクイ。

中盤くらいまでは良い萌えゲーレベルの破壊力があり、特に桜との一緒の生活や卒業アルバム制作に関する各種イベントはニヤニヤ出来ました。

上げるだけ上げてからの終盤はシロクマ以外は皆それぞれに立ち位置は異なれどちゃんと出番があったし
ラストも切ないけれど爽やかな終わりだったのではないかなと。
作品のタイトルからも判るとおり、Graduationルートは初雪と桜の話なのですが綾先輩がかなり活躍します。
本当Graduation終盤での綾先輩の立ち位置は非常に良い感じすぎる。
どんな状況でも最後まで一緒に居てくれる姿とかもうね。
それだけにGraduationルートのバッドEDは物凄く切ない・・・
でもあの2人はあれで良かったかなと思えるのがまた何とも。

そして最後の「めぐる春夏秋冬」「終わる1095日」からのED、そして集合写真で完全にノックアウトされました。
クリア後にこの何ともいえない感じになるのが良くもあり悪くもありますよ。
ナツユメナギサの様に切なさが残りつつも爽やかさも感じられる終わりでした。

システム
基本的に攻略はMAP移動で目当てのヒロインを追っていけばOK
攻略に関係する選択肢はほぼ無く
桜、綾以外のメインヒロインが個別入る直前にルートから外れる選択肢と「Graduation」ルートのED分岐くらい。
共通でのルートから外れる選択肢は普通に見れば判るので問題なし
あまり無いけど意図的にルートを外れたい時にも使える。
「Graduation」ルートに出る選択肢は若干引っ掛けなので注意。

演出面ではやはりクリア後のタイトル画面と起動、終了ボイスが印象的。
「卒業おめでとう」は本当反則ですよ。

システム面では前作では出来なかったミニCGがCG鑑賞で閲覧できるようになったのが嬉しいところ。

音楽
OPは「fripSide」さん、挿入歌は前作キサラギのぎゃおーでおなじみ「結衣菜」さん、EDは「月子」さん、
グランドOPは「KOTOKO」さん、グランドEDは「monet」さんという非常に豪華メンバー。

また名曲揃いで特に今後の鬱展開を予感させるOPの「Hesitation Snow」
一転して明るい卒業を感じさせるグランドOPの「Presto」
そして歌詞だけ泣きそうになる「GHOST×GRADUATION」とどれも良い曲ばかりで非常に満足です。

BGM曲数は35曲。
明るい曲まで切ない曲まで良い曲が揃っています。
お気に入り曲は「Hesitation Snow」「風花」「Presto」「GHOST×GRADUATION」「初雪の日に」「白い花咲く学舎で」
「内田川邊を歩く」「まーるいシッポ」「真冬の香り」「春を愛する人」「Ghost parade」「桜の心」
個人的キャラクター感想
玉樹 桜
1番好きなのはやっぱり、ぴゃーでバニーな桜。
いちいち可愛くてイカンですね。
一緒に生活している時のバカップル振りが特にヤバイ。
それゆえに無理なのは判ってはいるんだけど2人一緒なハッピーエンドも見たくなっちゃうんだよね。。。
小坂井 綾
今作の裏のヒロインであり過去の話、そして「Graduation」ルートで大きく評価を上げた綾先輩。
そりゃ初雪も惚れますよ。
バッドEDも印象的ですが「
Graduation」でお互いに「卒業おめでとう」言い合う所もまた良い感じだったり。
でも今作で1番報われないのが…・゚・(つД`)・゚・
あずま 夜
最初は普通のキャラに見えたが、実際はなかなかの変なキャラ。
でもそこが可愛いかったり。
個別でかなり評価上がってますね。
東雲 希
結局最後まであの喋り方だったけどなれると可愛く思える不思議。
口調こそアレですが意外とスペックの高い子ですよね。
どちらかというと希はエピローグの髪長い方が好きかも。
シロクマ
小さい方は小さい方で味のあるキャラですが個人的には成長後のシロクマの方が好きですかね。
それにしても他キャラと異なり、他ルートでも殆ど絡まないしGraduationルートでもあまり出番がないという
不遇な扱いは何とかならなかったのかねえ。
総評
シナリオ、音楽、CGとどれをとっても満足できるレベル。
若干短めのシナリオも短い事がマイナスになっていないのはちゃんと伏線を回収して綺麗に纏まっているからなんでしょうね。

ですが初見の絵買いという人でもなければわかるとは思いますが
今作も完全なハッピーエンドというものがほぼ無いのでただの萌えゲーと思っている人は注意が必要かな。

ただ、萌え要素が無いというわけではなく、むしろ結構多いくらい。
初雪と桜を筆頭にキャラの掛け合いがかなり面白かったのも大きなプラス要因です。

強いて言うなら、バッドEDでもよいので初雪による復讐をもっとしっかり描いている部分があっても良かったとか
エロシーンに余韻が足りないとか位ですかね。

鬱ゲーと言うよりも爽やかな感じを出しつつ、そこはかとなく切なさが残るという冬から春に移る感じで四季シリーズのラストに相応しい作品でした。

・・・クリア後のタイトル画面とたまに「卒業おめでとう」と言われるとまた何とも言えない感じになりますね。。

シナリオ:18 システム:16 キャラ:17 CG:18 サウンド:17  86点 A+レベル  
お気に入りキャラ:玉樹 桜 新しい季節でまた巡り合えると信じて…

作品情報
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パッケージ画像
※クリックで拡大します

発売日
2012-02-24
メーカーHP
sagaplanets

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