シナリオ
前作に比べると燃え成分が若干薄まった印象。
3学園でそれぞれ競い合っていた前作と比べ今作は3学園とも仲が良く学園毎に競い合う展開も無いため
それぞれのギフトを使いあったやり取りなどが少ないのが原因。

しかも今回戦う相手がルートによってはエルアリアの場合もあるが殆どの場合で
零月だけなので戦闘も若干ワンパターンになっているのもちょっと勿体無いかな。

選挙戦という1つの大きな目的があった前作と異なり今回は共通の目的が無いため学園毎の特色もあまり出てなかった感じ。
ループに至るまでの道筋は女神について明かされる弥生学園、聖女アナの救済がある聖エイプリル学園、始まりの聖女を書き換えたキサラギ魔道学園など
メインとなるシナリオはそれなりに良かっただけにそれ以外の部分ももう少し盛り上がる展開が欲しかったか。

また最後の葉月学園ルートも女神戦がちょっとアッサリ目だったのが惜しい。
前作の聖女アナ戦が非常に熱く好きなシーンだったので今作でももっとギフトをバリバリ使った戦いも見たかったかなあ。
どうせなら最後の球体を皆でボコボコにする展開でも良かったかも。

燃え成分が弱めな反面、萌え成分は前作よりも強め。
ヒロインの人数が前作よりも減った分、サブヒロインのルートも前作に比べ若干充実しており各個別のヒロインEDはどれも良い感じでした。
ヒロイン勢に関して言えば今作のほうが好みだな。
前作は姫乃が圧倒的だったけど今回はまんべんなく皆可愛かったです。
システム
選択肢のみの分岐。
今回も選択肢表示時は高速思考状態になるのが良い感じ。
前作同様各学園に分岐した後、その中で各ヒロインのEDとループに分岐。
3学園のループが終了した後、最後の葉月学園ルートに入れます。
ループだけを3回繰り返せば実質1周で最後の葉月学園に入る事も可能。

葉月学園のみルートロックがあるがそれ以外のヒロインはメイン、サブ問わず攻略制限はありません。

システム面は安心のCS2なので特に問題なし。

また今作も当然悪魔図書館は登場。
今回も
用語解説として設定の補完から本当にくだらないことまで様々な項目があり楽しませてもらいました。
メフィストが居ないと使用できないというこだわりも健在です。
音楽
OPは前作同様「μ」さん、光理とメフィスト以外のEDは「新田恵海」さん、 光理とメフィストEDは「澤田なつ」 さん。
OPは今回も格好良い曲。
ただEDはどちらも前作ほどのインパクトは無かったかな。

BGMは全32曲
一部は前作で使用された曲もあり。
「女神の終焉-Ragnarφk-」は格好良い曲だったが全体的に前作に比べると印象に残る曲は少なめだった。

お気に入り曲は「Rollin'Lonely」「皮肉な視線」「四月の輪舞」「女神の終焉-Ragnarφk-」「未来をこの手に」
個人的キャラクター感想
奇稲田 撫子
濃いキャラ揃いの中で比較的普通っぽい撫子。
何か色々と和みます。
子犬系女子は伊達じゃないですよw
西九条 綾媛
ちょっとスローな喋りがクセになる綾媛。
撫子弄っている時のやり取りが好きです。
フィアナ・アストレイア
常に全力で突撃してくるフィアナ。
聖女アナ戦での戦い振りは格好良かったし、様々な理由はあれど最初から好意全開で迫ってくる姿が可愛くて良かったですね。
エルアリア・アトスレイア
最初は普通に殺しにかかってくるけど一度戦った後はこれまた可愛いエルアリア。
高速思考についていける心理戦など含め久司朗との相性が非常に良い感じで良いコンビだなあと。
とても良いキャラなのだが設定上仕方ないとは言え聖エイプリル学園ルート以外で殆ど出番が無いのが非常に残念。
サリー・霧宮
最初思っていたよりも可愛かったサリー。
特に恋人になった後の素直に可愛い所がいいね。
天才的〜も結構お気に入り。
オフィーリア・ランカスター
ちょろくて可愛いオフィーリア。
今作の個別ルートの中で唯一明確に前作との繋がりが見えたシナリオだったのが結構印象的。
前作のちょろ子ことパティは何だかんだ言いつつも普通に戦ったりもしてたけど今回はさらに色々ちょろいですねw
でもパティよりオフィーリアのが個人的には好きだな。
明智 光理
愛すべき妹の光理。
今作ではメフィストと並んでる姿が多かったのが良かったです。
それにしても本当の光理は結局どういう子なんだろう・・・
メフィスト
今作でも頼れる相棒のメフィスト。
前作の最終ルート、そして今作の最終ルートを見るとやはり久司朗のパートナーとしての安心感が抜群ですね。
総評
うん。完全新作と言う名の続編ですね。
前作をやっていなくても分かるというアナウンスはあるものの根底にある設定や
前作に出てきたキーワードなどが多数登場するため、やはり前作のプレイは必須に近い。
しかも時系列的にも出来るなら前作を全て終わらせていることが望ましいかと。

シナリオの前作、キャラの今作と言った感じでしょうか。
ただ今作も充分以上に楽しめました。
設定などがかなり粗かったりヒロインとの出会いの場面など省略している部分などはあるけど
それらがシナリオ上納得できる設定になっているのはうまいというかズルイというか何とも言えない感じですねw

前作から比べると全体的には若干パワーダウンした感じはするものの
雰囲気などはキッチリ受け継いでおり前作が楽しめた人なら今作も楽しめると思います。
シナリオ:15 システム:16 キャラ:17 CG:17 サウンド:16  81点 A+レベル  
お気に入りキャラ

フィアナ・アストレイア:コピーなどではなく本当に可愛い

エルアリア・アトスレイア:可愛いヤンデレ風


作品情報
関連商品
パッケージ画像
※クリックで拡大します
発売日
2013-11-29
メーカーHP
ういんどみる

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