シナリオ
各シナリオは最初から好きな順番で出来るわけではなく、順次開放式になっており、半ば固定です。

・真紅シナリオ前半

今作のプロローグともいえるシナリオで最初はこのシナリオ固定です。
とにかく可愛い真紅を見てニヤニヤできます。
コスプレや抱き枕などのイベントも充実しておりここだけなら普通のFDなのだが
・・・ここでしっかり真紅分を補充しておかないと後半大変な事になるとはプレイし始めた頃は夢にも思いませんでした。。。

・澪シナリオ

本編ではイマイチはっきりしない終わり方だった澪EDをスッキリ爽やかに纏め上げたシナリオでした。
今作の中で1番穏やかにイチャイチャしていたのもこのシナリオ。
ポニテ澪や浴衣澪を見れて満足でございます。
またこのシナリオでは前作の澪EDに出てくるとある台詞が注目される場面があり、確認のために起動しなおした人も多いのではないかと。
いろセカ本編で澪EDを見終わった後、終了していると前回の続きから即この場面が見れるので澪複数周目で終わってると言う人は簡単に確認できますよ。
で、見直した人は分かると思うけど、あの場面はボイスとテキストが一致していないんですよね
それが意図的だったのかどうかまでは分からないが、もし意図的だとしたらどちらも間違いじゃないだけになかなか奥が深いなあとちょっと思いました。

また澪は自分のシナリオだけじゃなく他シナリオでも何かと存在感がありましたね。
特に鏡ルートでの澪は何か格好良いです。

・加奈シナリオ

加奈シナリオではあるのだけどどちらかというと蓮と白の話という印象の方が強い。
本編の加奈シナリオ同様、様々なセカイが出てきてなかなかに面白いシナリオでした。

・鏡シナリオ

このシナリオは何は無くとも真紅が素敵過ぎてヤバイかったです、あの関わり方はズルイ。
ゲーム制作がメインかと思いきや実はその後が本当の見せ場でした・・・
ロリババアが思ったよりもロリババアだったし。。
そして蓮也が到底およばないと言っていた近衛を何事も無いかのように倒してきた悠馬と鈴さんは一体どんだけ強いのよと。
この作品は直接的な戦闘描写が無いからその辺りが良くわからないんだよね。

・つかさシナリオ

本編ではほぼ触れられなかった働かなくて良いセカイの詳細が判明したのが印象的。
あとはこのルートも大変な場面で隣に居てくれる真紅が素敵過ぎてもうね・・・

・藍シナリオ

本編では断片的にしか語られなかった藍と鹿野上悠馬のお話。
二階堂姉妹が何かと微笑ましくて非常に良い感じ、こんな良い姉妹と幼なじみとかもうね。
藍と悠馬の出会いや恋人になるまでが描かれた過去の補完シナリオでもあり本編では分からなかった詳細が分かりました。
そりゃあのタイミングで最果ての古書店に連れ去られたら怨みも倍増でしょうよ。

ただ、あの時点で悠馬が最果ての古書店に連れ去られなかったとしてもあのままじゃあの二人は幸せな結末にならないような気がするんだよなあ。
このシナリオから「いろとりどりのセカイ」が始まる大きな要因になったと言う事もありED曲に本編OPのアレセイアを持ってきたのはなかなかニクイ演出ですね。

・真紅シナリオ後編

今作はここからがメインといって良いほどの内容とボリューム。
今作をFDでは無く続編と呼びたい理由は正直このシナリオに集結しています。

ここまで充分ハッピーエンド見てきたんだから、ここからは贖罪の時間だとプレイヤーにも言わんばかりのキツイシナリオの始まりでもあります。
本物悠馬の「諦めるか?」が出るたびに心が折れそうに・・・

主人公悠馬が正直どうなろうがそれは別に自業自得でもあるんだから良いんですが
何より悲しそうな真紅やつらい目に巻き込まれる真紅を見るのが辛すぎる。。。
さらに一度助かるように見せた上で落とすという念の入れよう、最初に灯台にたどり着いたときはこれでハッピーエンドかと思ったのですがねえ・・・
どれだけプレイヤーの精神を削りたいのよ。。

とまあプレイヤーの精神を削る描写が多くあるものの、今作で出てきたハクとレンを含めシナリオは本編、今作で出てきた設定をうまく纏め上げてきたなあと。
諦めずに進んでいった結果のハッピーエンドですので最後のCGで今までの苦労が報われた気がします。

システム
シナリオの分岐は無く、どのシナリオも一本道。
その代わりルートにロックがかかっており
最初は真紅シナリオ前半固定で終了後は澪、加奈、つかさ、鏡シナリオが開放、4人終了後に藍シナリオが開放
最後に真紅シナリオ後半が開放という順番です。

システム面は本編と同様なので特に不足なし。
音楽
OPとグランドEDは「eufonius」、通常EDは「Ceui」さん。
本編の「アレセイア」ほどではないけど、良い曲揃い。
BGMも前作のプラス新曲も加わり50曲超えの大ボリュームです。
個人的キャラクター感想
二階堂 真紅
いやー真紅ってこんなに可愛かったっけ?って思うくらい序盤の真紅が可愛すぎてヤバイ。
これは確かに破壊力抜群だわ。
それだけに後半の真紅を見るのは辛かった。。。
観波 加奈
相変わらずのウザ可愛いさ。
加奈のドヤ顔は見るとド突きたくなりますねw
如月 澪
今作は本編よりも一段と澪が可愛くてヤバイ。
今回はちゃんとハッピーエンドと言える終わり方で良かった良かった。

東峰 つかさ
相変わらずおっぱいの事しか言ってないような気すらする。
やっぱりこういうアホの子は苦手です。。
敷島 鏡
鏡は本編からブレずに2次元prprな子でニヤニヤ。
ほんの少しだけど学園生活を送っている場面もあったのが個人的には嬉しいところ。
二階堂 藍
何と言うかもう眩しい位にポジティブな藍。
こういう子なら本編にある最果ての古書店でのやり取りも納得。
ただ結局、今作でも藍本人が結局最終的にどうなったのか明言されていないのが唯一気になる点ではある。
総評
澪のアフターシナリオでハッピーエンドが見れれば良いか位の気持ちでしたが思っていた以上に壮大なシナリオでしたね。
本編含め真紅に始まり真紅で終わりました。

FDではなく続編、もしくは完結編とでも呼ぶべき作品。
これは単純に続編に相当するシナリオだからというのもあるのですが
良くあるFDのようにただヒロインとのアフターシナリオでイチャイチャするシナリオではないからというのもあります。
なのでイチャイチャだけを期待しないほうが良いです。
特に真紅好きは後半頑張って。

ボリュームもフルプライス作品と遜色無い所かそれ以上にあり真紅中心なのは本編から変わらずだが
他ヒロインのアフターもしっかり描かれておりハッピーエンドになっているのでその点では満足度は高い。
まあこれは各シナリオが真紅シナリオにも関係してくるからという理由もあるんだろうけどね。

本編での出来事が様々な場面で出てくるので本編をやり直してからプレイするとより分かりやすいかと。
ただ本編と続けてやると相当な時間がかかるので時間がある人しか出来ないでしょうが。

「いろとりどりのセカイ」が好きだった人はこちらもぜひやっておくべき1本です。

シナリオ:16 システム:14 キャラ:17 CG:17 サウンド:16  80点 A+レベル  
お気に入りキャラ:如月 澪 今度こそ2人一緒

作品情報
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パッケージ画像
※クリックで拡大します
発売日
2012-8-31
メーカーHP
フェイバリット

 

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