シナリオ
どのルートも個別序盤に問題が起こりそれを越えると後はイチャイチャしているだけでEDという構成。
まりあルートやうららルートでは結構嫌な感じの雰囲気にしてきたりもするけど、さほど大きく広がらずそして長々とも引っ張ったりもせず
イチャイチャ中心にしたのはキャラゲーとしては好印象。
あと全員、初回のシーンの後にCG付きでピロートークがあるのは素晴らしいです。

ただ、ボリュームが全体的に少ないのが勿体無いかなあ。
前作は比較対象として適切ではないので前作との比較はしづらいけどそれにしても通常のフルプライス作品としてはやや短め。
作品内の期間が長くても2ヶ月位しかなく、せっかく爺さんが花嫁探す期間として1年間を指定したのだから1年とは言わずとも半年くらいはやって欲しかった。。

そしてその短さ以上に今作を印象付けているのがEDへの入り方。
どのルートもEDへの入り方が唐突で打ち切り漫画かと思うようなタイミングも多々。
こういう山場越えた後の萌えゲーでは締め方が難しいのは分からなくもないけどそれにしてもこれはどうかと。
特にまりあルートは中間テスト当日の朝で普通に場面転換するような流れでスタッフロール流れたし。。
せめて夏休み前とかで区切れなかったのかな。

個別で一番良かったのは奏音ルート。
山場があって無いようなものだし1番素直に皆に祝福してもらえるのは見ていてスッキリする。
また恋人になる時期が1番遅いせいか個別の中で唯一中間テストと体育祭がちゃんとあるのも学園物好きとしては高ポイント。

後のルートはどれも似たり寄ったり、キャラが気に入れば後半は楽しめるかと。

まりあルートはあんな所で終わるなら、もうちょっと進んで鳳カップルによる体育祭無双を見たかったかな。
折角2人で実行委員になったのに何も活かされていないのは非常に勿体無い。
あと出来るなら紗夜ルートの後にやった方が精神的に良いですね。

うららルートはうららのキャラに意外性があったのは良かった。
が、エピローグのイベントが唐突過ぎて取ってつけた様な感じに見えてしまうのがちょっと。。
どうせなら本編内に入れてあそこでEDでも良かった気が。

紗夜ルートは主人公達の家と犬猿の仲という設定があったので1番重めの話かなとも思ったけど別にそこまでではなかった。
というか岡山さん無双過ぎて意外とあっさり解決。
このルートに限った事ではないけど今回主人公が目立って物事を解決するという事が殆ど無かったような?
うららルートは隼人が全て教えてくれたからというのが大きすぎるし奏音ルートは色々な方面に手を回したもののそもそもの原因が主人公だしな。
爺さんが言う通りリーダー資質と言えば聞こえは良いがもう少し自分の力で解決する場面が欲しかったかも。

シナリオ個人的評価
奏音>まりあ>うらら=紗夜

システム
選択肢のみで分岐。
ただ、選択の数がそこそこあるうえ最近の作品にしてはフラグ管理が厳しくまりあ、うららは共通、個別合わせて1回でも外すとアウト
奏音、紗夜もおそらく1回くらいの間違いが限度なので攻略難易度は高め。

うららのみ好感度関係無く共通最後、創立記念パーティーのダンスは断られないので個別には絶対入れるが個別で分岐の選択肢が出ないため結局詰みます。

ただ目当てのヒロインの名前が出てる選択肢だけ追っているだけでは攻略できないでしょう。
個人的にはまりあの共通と紗夜先輩の個別が結構曲者でした。

これ事前情報と選択肢セーブ無しで全ルートバッド見ずに進むのは結構難しいと思いますね。

バッドエンドも共通で1つと各ルートで1つずつあるので気になる人は全部見てみるのも良いでしょう。
特に共通のバッドは七歌好きなら見ておくと良いかも。

演出面では緑茶作品でお馴染みの立ち絵がグリグリ動く演出等は健在
が、今作はキャラの総数が少ないのであまり活用されている感じはしなかったかな。

音楽
OP、ED共に「μ」さん
曲自体はOP、ED共に良い感じ。
ただ前作の本編、FDに比べると曲数的にはちょっと物足りないか。

BGM曲数は22曲。
それなりに曲数はあるのだが、強く印象に残る曲は殆ど無かった。
お気に入り曲は「Panorama chime」「桜色エンゲージ」「busy Now!!」「GO」
個人的キャラクター感想
鳳 まりあ
最初はいろいろと厳しい感じですが何だかんだと気にかけてくれるまりあ。
そして何より個別入ってデレたまりあが可愛すぎてヤバイです。
特に猫のぬいぐるみもらった時、凄いいい笑顔で隠れてグルングルン回っているところは最高でした。
西九条 奏音
今作で1番好きなのは奏音ちゃんですね。
家柄も本人の立ち位置にも何も問題なく、婚約者として皆にすぐ祝福される唯一の子というのもありますが単純にとても可愛い良い子。
こういう後輩の子には弱いです。
北園 紗夜
小さいけれど可愛いというより綺麗なお姉さんな紗夜先輩。
個別前半の無理なイチャイチャ振りはともかく後半に入ってもバカップル化が止まらなかったのにはニヤニヤ出来ました。

東雲 うらら
最初から一直線に好意全開なうらら。
ただのアホの子かと思いきやその真意を知ると結構見方が変わるギャップのある良いキャラでした。
その他
サブだけどある意味ヒロイン並に目立っていた七歌。
まあラジオドラマの影響も大きいですけどね。
本編では無いと分かってはいたのですが紗夜先輩との絡みも本編内で見てみたかったかも。
総評
うーん、色々と勿体無い感じですね。
シナリオの切り方とか演出などを見ると、そういう意図があったのかどうかはもちろん分からないですが
何となく次作品への繋ぎという感じが作品内からチラチラ見え隠れしているような気も。
恋色空模様では過剰とも言えるくらい力が入っていた部分が今作では見えなかったというか・・・

雰囲気は悪くないしヒロイン勢は全員可愛いのでキャラゲーとしてはかなり良い感じなのですが、それだけに物足りないですね。
もっとこの雰囲気を味わっていたかったという所でしょうか。
せめて全員体育祭まではやって欲しかった。。。

というわけで前作、恋色空模様みたいなガッツリ長時間いけるような作品を期待していると肩透かしかも。
体験版は短すぎて判断しづらいですが気に入ったキャラが居るならキャラゲーとしては結構良い感じなので軽くプレイするには良い作品です。
シナリオ:15 システム:13 キャラ:18 CG:17 サウンド:14  77点 Aレベル  
お気に入りキャラ:西九条 奏音 こんな可愛い後輩が欲しい・・・

関連商品

PCゲームレビューに戻る

inserted by FC2 system