シナリオ
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一番良かったのはやはり一番最後のTrueルート。
今までの伏線を回収しつつ綺麗に纏まった終わりだったと思います。
しかし全ルートクリアが前提となっているシナリオで他ルートの要素が色々入っていますが、そのせいでかなりの矛盾があったのは気になる所・・・
ライター7人がどういう担当分けされているか知りませんがもう少し細かい所まで合わせて欲しかったか。
こまけぇことはいいんだよじゃ済まないレベルな箇所が散見されるのは問題です。

あとどうせならラストのCGはそのままタイトル画面に使っても良かったかも。

各個別で一番良かったのは暦ルート。
一番全体通して綺麗に進んでおり暦の可愛さも充分生かされたシナリオだったかなと。
無性にラーメンが食べたくなるルートでしたw

あと意外と言ってはあれだけど思っていたより良かったのは夕姫羽ルート。
サブルートだけあり少し短いけど内容としては過去にあった接点や可愛くちょっと変態な夕姫羽さんなど結構良い感じ。
2番目の兄貴の脳筋っぷりには笑ったw

奈月ルートは奈月は可愛いがシナリオとしては可も無く不可も無く。
ただTrueルートも奈月メインにするのならこちらでは最後帰ってこないでそのまま転校する終わり方でも良かった気が。

晴ルートは終盤までは良かったけど締めの展開がどうにも。
そもそも晴の親父が罪を被る代わり学費が免除されているはずだが共通の序盤に晴は「学費と生活費全てを自分でかなっている」と言っているわけで。
終盤の重要な展開に関するところでこの矛盾は少々頂けない。
もちろん、晴のこの言葉が嘘である可能性はあるけどそうなると晴は学費が免除されている事を知らないはずが無いし
それが父親によるものだとしたらもっとその事に関しての葛藤があってもよさそうなのだが
そんな深いシナリオであるわけでもなくその辺に関しての描写は特に無い。
またその7年前の事件に関してもこのルートとTrueルートでは若干扱いが異なるのが残念。

二コルルートは中盤まではキャラのテンションも高くパロネタも多めで楽しいのですがそれ以降が良くない。
展開自体が非常に急だしそのうえ短い。
そのうえ変な黒服が突然出てきて「ここが戦場だったら、お前、もう死んでるぜ?」とか言われてもギャグにしか見えないから困る。。
しかも恋人になってすぐにこんな展開になられてもねえ・・・
さらに言えばハッピーエンドと言えるかも怪しい。
国単位を巻き込んでいるこの設定ではそれこそカルマルカにでも接続しない限り根本的な解決にはならないだろうけど・・・・・・
なんでこんな設定にしたのか謎。

それにTrueルートでも奈月と晴は問題解決済み、暦もあの同好会に居る内に変わると思うが(夕姫羽は自身の個別と設定が異なるため考慮しない)
唯一二コルだけは何の解決手段も提示されずそのまま、この先いつ戦争になるか分からない状態を放置されるのは何だかなあ。
二コルは可愛いのに勿体無い。。

シナリオ個人的評価
True>>暦>>夕姫羽>>奈月>晴>>二コル

システム
選択肢とMAP移動での分岐。
MAP移動はヒロインを選択するだけなうえ選択肢も数が少ないので攻略は簡単。
5人クリア後にTrueルートが開放されます。

システム面は基本的なものは揃っており可も無く不可も無く。
音楽
1stOPは「KOTOKO」さん、2ndOPは「Larval Stage Planning」、EDは「WHITE-LIPS」
1stOPはとても良い曲ですが2ndOP、EDとどんどん印象が薄くなっていく感じ。
さらにEDはトゥルールートのみしかボーカル曲がないのが結構寂しい。
トゥルールート以外のルートでもEDにボーカル曲が欲しかったなあ。

BGM曲数は32曲。
曲数はそれなりにあるがこちらもさほど印象に残った曲はあまり無かった。
お気に入り曲は「Floating up」「find a piece」「break into a run」「のろのろ坂を登って」「go as quickly」
個人的キャラクター感想
天ヶ瀬 奈月
奈月は別に可愛くないわけじゃないんだけど他キャラに比べるとどうも印象が薄い気が。
過去に会っていた時の描写が個別とTrueで若干異なるというのもそうだし
昔に出会っていたという事なら夕姫羽さんもいるし幼なじみでもある杏も居るというのがまた。
朝比奈 晴
今作で一番バカップルだったのは晴だったかもしれない。
恋人になってからのやり取りが一々ニヤニヤできました。
夏目 暦
クリア後に一番評価上がったのはラーメン大好きこよみん。
シナリオ展開の補正もあるけど色々可愛い所が見れて満足。
意外とむっつりな面も良いですね。
個人的には髪を下ろしている方が好きです。

乙音 ニコル
可愛い後輩の二コル。
一見ただ明るいだけの子だが実は・・・というギャップは良いがいかんせんシナリオが勿体無かった。
乙音とカメでてっきり月ならぬ海からでも来ているファンタジー展開とも最初思ったけど全然そんなことなく普通にリアル路線だったのがなあ。。
いっそもっとファンタジーな方が良かったかも。
高坂 夕姫羽
夕姫羽さんもクリア後に印象が変わりましたね。
最初はただのだらけた先輩でしたが実はドMのちょっと変態な可愛い先輩でしたw
その他
サブ勢で言えば幼なじみの杏が攻略できないのが勿体無さ過ぎる・・・
一応ノーマルEDのCGは杏だけどサブルートでもいいから攻略させて欲しかった。。。
総評
うーん色々勿体無いなあ。
四季シリーズが終わり今後どういう方向性になるのか気になる作品でしたが
「はつゆきさくら」を引っ張ってしまったのはプレイヤーよりもメーカー側なのかも。
シナリオゲーにしたかったのかキャラゲーにしたかったのか中途半端で迷いが見える風に感じました。

シナリオゲーにするには設定を生かしていない印象。
カルマルカに関してはTrueルートでメインになるのでまだしも摩訶に関してはほとんど飾りなのが残念。
個別でも殆ど絡んでこないし能力の強さもバラバラ、特に本人の資質もあるのかもしれないけど傲慢の摩訶だけがチートすぎる。
またTrueルートに盛り上がりを持って行きたいのは分かるけど各個別にED曲が無いのもマイナス。

かといってキャラゲーとしてみると若干そちらも弱い。
ヒロイン自体は可愛いのですがそれを活かしきれていないうえ二コルなどを筆頭にシナリオが足を引っ張っており
またメイン4人のうち晴以外の3人が最後に離別を匂わせる似たような展開なのがなんとも。

総じて悪いわけでは無いけど勿体無いという感想になってしまう。
ヒロインの可愛さはレベル高いので次回作がどうなるか期待ですね。
シナリオ:14 システム:14 キャラ:17 CG:18 サウンド:14  77点 Aレベル  
お気に入りキャラ

夏目 暦:一緒にラーメン食べ歩きをしたいです

乙音 ニコル:何の不安の無いハッピーエンドが見たかった


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