シナリオ
まあ、やっぱり全体的に見るとトゥルーが1番ですね。
ラストの全員一丸で立ち向かうというベタな展開ながらも挿入歌「Blaze on」も合わさり熱くて非常に好みの展開でした。
ちゃんと全員に見せ場があったのも好印象。

反面各個別がどれもややアッサリ気味。
2大ヒロインとされているフローラとメルはヒロインの個別の中では長めで挿入歌の演出もあり優遇されている感じ。
一応各ルートに伏線はあるものの極端な話フローラルートとトゥルーだけでも大筋ではさほど問題なかったりする程度ですね。

ヒロインの個別ではフローラルートが一番良かったかな
お姫様との身分違いの恋にありがちな展開はあまり無くラストの展開、歌含めて良く纏まっていたのではないかと。

メルルートは逆に終始gdgdな感じがしてイマイチ盛り上がらなかったな。
トゥルーまでやれば何となく分かるけど、このルートだけ見るとリュートの暴走具合だけが目に付き、リュート何があった!?って思ったし。

他3人は演出面が弱いし若干短いが本筋にさほど関わらない分、ヒロインの魅力を感じるという点では他2ルートよりも良かったかも。

ただライターの違いなのかルートによってキャラの印象が大分違う事も
特にバルディスはセルフィルートではベラベラ要らん事説明してやられるという小物臭が半端無いキャラだったのに
トゥルールートだとちょっと格好良い感じの悪役っぽくなっていたりという具合にルートによってキャラがブレブレ。
根本は変わっていないのかもしれないけど描き方が違いすぎるのは流石に気になったかな。

また今作は完全にファンタジー世界のせいか過去作とは直接的に繋がりの無い別世界になってますね。
今まではいなこい、マギステ、メルトと何かしら繋がってたけど今作ではそのシェアワールドが無いので既存のファンとしては若干寂しいところです。

シナリオ個人的評価
トゥルー>>フローリア>シンシア>クロエ>セルフィ>>メル

システム

分岐は選択肢のみ。
共通内でフローラ・メル、シンシア・セルフィ・クロエの2つに分かれそこから各個別に分岐する仕様。
選択肢の数はそれなりに多いけど分岐は難しくはないです。
各ヒロインに攻略制限は無く全員クリア後にトゥルールートが開放されます。

Whirlpool作品おなじみのTIPSは今回も健在、本編の設定から小ネタまで様々楽しめます。

システム面では2周目以降でも歌周りがスキップできないのがやや不満。
また既読スキップが遅く、シーンジャンプもかなり大雑把にしか分かれていないので
2周目以降のプレイが不便だったかな、せめて次の選択肢まで飛べれば良かったのだけれど。。

音楽
音楽や歌がメインになっているだけあり、「榊原ゆい」さんと「佐藤しずく」さんの個別ボーカル曲が各2曲ずつ、デュエット曲が3曲。
ヒロイン全員のED曲が1曲とボーカルが合計8曲ある豪華仕様。
さらに挿入歌が流れる場面は全てオート進行と演出も凝っています。

作品の世界観やTIPSの楽曲説明に合っているかはまあ別にしてもどれも良い曲揃いでした。
特にフローラルートの「Fortissimo Sky」、トゥルールートの「Blaze on」は流れる場面と相まって燃えましたね。

BGM曲数は25曲。
音楽がメインにある作品としては若干曲数も少なめでボーカル曲の豪華さに比べるとやや地味な印象。
ただ曲自体は悪くないです。
お気に入り曲は「Sincerely Symphony」「Rainbow Circle」「Blaze on」「Shiny Butterfly」「Fortissimo Sky」
「お転婆姫は駆け抜ける」「いつも一緒に」「好奇心を満たすものは?」「星空廻る」「たったひとつの」「苛烈なる鋼の魂」
個人的キャラクター感想
フローリア・レキ・ヴェストリア
非常にアクティブな王女様。
何と言っても歌っているシーンがどれも印象深いですね。
そして普段の姿も王女としての姿もどちらも良くさらに思っていた以上に気さくなキャラでプレイ前よりもかなり好きになりました。
メル・カーライル
頼れて可愛い妹のメル。
今作で何だかんだと1番成長したのはメルじゃないかな。
あれだけ全力でスター街道を突っ走っていたらそりゃ兄貴は焦るよなあ・・・
そんなシナリオのせいもありもっと妹から恋人になった後の甘々な感じが欲しかったかも。
シンシア・オーランド
やはり今作で1番好きなのはシンシア先輩かな。
共通の段階からプリムがいるおかげで既に恋人と言うよりも家族という感じすらして微笑ましかったです。
序盤のパンツの歌に始まり、プリムのお揃いのパンツと言い何かとパンツの印象が多いですが個別でパンツくれた時は流石にちょっと笑いましたw
セルフィ・ライネルト
最初はフローラに付く悪い虫程度にしか思われていたのが徐々に打ち解けていく過程が良い感じです。
その流れで後半甘えてくるようになるともうね。

・・・でシルフィは何時になったら攻略できますかね?w
クロエ・メルトラム
セルフィ以上に後半のギャップが凄いのが意外にもクロエ。
いやー本当良い子だわ。
終盤の遺跡のシーンを筆頭に後半のデレデレっぷりはどれも良かったです。
総評
シナリオの整合性や設定など細かい所を突っ込むと色々粗が見えてくるけど
こういう世界だと思って楽しめばさほど気にならないですね。
バリバリのファンタジー世界でマイクやギターを使ってコンサートを行おうともアーティファクトすげーと思っておけば、それで良いんですよ。

全体を通して見ると各シナリオ若干物足りない感じはするけどトゥルーだけでも、まあ良いかなと思えた作品。
キャラや音楽に関しては満足です。
あまり深く考えず歌と可愛い女の子とファンタジーの世界を楽しんでプレイするのがオススメ。

シナリオ:14 システム:14 キャラ:16 CG:16 サウンド:17  77点 Aレベル  
お気に入りキャラ:シンシア・オーランド ちょっとずれてるけど綺麗で可愛い先輩

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