シナリオ
共通部分に関しては充分面白い。
選択肢連打によるバッドエンドや無駄に描写が長いホモエンドなどなど、メタネタや選択肢を使用した遊びなどもあり楽しめます。
反面、個別ルートに関しては投げやり、投げっぱなしと締めの弱さも相変わらず。
特に攻略制限の都合上最初に攻略しないといけないドリームタウン側のヒロインはヒドイ。
エロの方は暁の護衛の選択肢に比べればマシになったがそれでも後半の短い期間に無理やり固まってます。

しかし特務官が街の何でも屋レベルになっているのは目を瞑るとしても、特務官同士の頭脳戦とかがもっとあると思いきや殆ど無かったのは正直残念。
特にホープタウン側のシナリオはドリームタウン側にボス級の相手がゴロゴロ居る状態なのに街同士の戦いが無いとか勿体無い。。
ホープタウン側の秀隆を中心にした若手特務官とドリームタウン側の高坂を中心にした特務官の頭脳戦とかちゃんとあれば熱かっただろうに。

個別ルートで一番良かったのは秋ルート。
秋との過去が全て判る唯一のルートで何で最初はお互いに憎みあっているのかなど
それらの原因が分かっていく過程や秀隆が隠していた真実など本筋からは外れますが話として面白かったです。

しかし他ルート同様、終盤が非常に急。
デレデレになった秋のヤン成分が他に向けられていき、この状態で何か起こるのか?と思っていたらあれよあれよと言う間にED。
EDも他に比べ異質だが、最初の「全てを犠牲にして、1つだけを守り通してきた小さな物語だ」を最も表しておりコレはこれでありだと。

ただこのルートでは唯一過去の回想が出てくるが結局姉の幻想がなぜあの姿なのかとかの説明はなかったのがちょっと残念。
というか姉が思った以上のダメ人間だったのも驚き、あれだけ秀隆が溺愛しているからどんな人かと思いきや・・・しかも立ち絵すらないとか。。。

キズナルートはまさに俺たちの戦いはこれからだ!的終わり方。
一番街の真実や秘密に迫るけど伏線をばら撒いただけで終わった・・・
明らかに続編を意識した作りになっておりスッキリ感はゼロ。
むしろここからが本番でしょ。

あとはもう簡単に。

アクセラルート

結局アクセラの過去は詳しく語られないのね・・・
あとメモリ関連の締め方が雑。

凛ルート

最後の山場が共通とほぼ同じネタって。。。
というか存在すら忘れていたあんなモブで締められても。

希望ルート

色々あったけど最後の「島津ぅ〜」で全て吹っ飛んだw
これもエピローグからが本番でしょ。大河内代表との真っ向勝負してこい

で全員クリアすると共通〜キズナルートの恭一視点ルートが追加されます。
正直このルートがあるから暁の護衛4作目ってなってるんだよね。
内容自体は本編で明かされなかった大きな設定が判明すると言う事も無く(別の大きな疑問点が出るCGはありましたが・・・)
別主人公の視点というだけで大した事は無いです、終わり方も中途半端だし。
ただ唯一気になったのは、このルートのせいで今作のライバル、敵役の印象がショボくなったこと。
秀隆から見れば越えなければいけない壁である高坂すらも力でねじ伏せてるし
大河内代表ですらも普通に気にしないのではっきり言って作品の雰囲気を崩してる感が。

暁の護衛をプレイしていてもそう思うのだから、プレイしていない人から見ると恭一に対してこいつ何なんだと思うのでは?

シナリオ個人的評価
秋>>>キズナ>アクセラ>>>>凛=希望

システム
選択肢のみの分岐。
同じ選択肢を連続して選択することによる小ネタなどがあるものの攻略自体は難しくない。
ただ同じ選択肢選びすぎてバッドエンドに直行するような箇所もあるので多少は注意が必要ですがw
各ルートには攻略制限がかけられており、初回は凛と希望のみ。
2人攻略後、秋、アクセラ、キズナルートが開放され、全員クリア後回想に恭一ルートが追加されます。

システム面は特に可もなく不可もなく。
個人的キャラクター感想
キズナ
キズナは一応今回のメインなんだけど、他ヒロインに比べるとどうにも印象が薄い気が。
あーきっと続編で頑張るんですねー
とか適当な事を言ってみたり。
島津 秋
今作で一番好きなのはヤンデレな妹の秋かな。

序盤はお互い干渉しないながらも比較的普通だったので
OP前に突然黒い部分が見えたときは驚きました。

そして色々あった後は今までの反動で物凄いデレデレになりましたがデレてもヤンでる部分は変わらず。
円へのメス猫発言が結構好きですw
憎しみであろうがデレであろうが、さらに言えば昔から秀隆に依存しているのは変わらないので結局向く方向が変わっただけで態度としては一貫しているんだよね。
アクセラ
アクセラは後半の秀隆を好きな事に気付いてからの変わりようがいいね。
後は序盤の殺伐とした島津家でボケてくれるのは何かと精神的に和みました。
水野 凛
何だかんだと文句を言いながら色々な事に付き合ってくれる凛は本当にいい奴で好きです。
ドリームタウン側での行動拠点に凛の家を使うことが多かったせいか共通での出番も多く印象に残っていますね。


それにしても共通、自ルートで盗聴、盗撮にレイプ未遂が2回、他ルートでアンドロイドに腹パンされて死にかけるとか何かと不遇すぎる。。。
大河内 希望
キズナ以上に印象が薄いのが希望。
ドリームタウン側は凛がいたせいでどうにも。。
シナリオ的にもキャラ的にもあまり印象に残らない感じ。
その他
サブヒロイン勢も良いキャラ揃いで特に円や愛佳はルートが無いのが不思議なレベル。
その中でも特に恋は可愛かった。
恭一とも良いコンビだし。
が、何でエロないん。。。
最終ルート入った時点で回想が1枠空いていたので、ああ1回か・・・と思っていたのに実際は違うし。。。
どうせ続編にあるんですよね、わかりたくないけど分かります。
総評
はいはい、早く続編出せよ。
キズナや恭一ルートを見るとどうしてもそう思ってしまいますね。
レミニセンスという名の新作ですが、ある意味暁の護衛4作目です。


特に公式からのアナウンスは無いものの暁の護衛との関連性が非常に強く公式HPのキャラ紹介で分かる範囲のユウキや倉屋敷はもちろんそれ以外にも多々。
なので暁の護衛3作をプレイしている人向けの作品。

作品の出来自体良くも悪くも暁の護衛から変わってません。
共通部分のテキストは面白い、キャラも良い。だが終わり方は適当と言った具合。
楽しいか楽しくないかで言ったら楽しめるが、終わりはスッキリしない、そんな作品です。

個人的にはレミニセンスという話は秋ルートで完結したと思っているのでキズナルートに続きがあったとしても後は暁の護衛の続編という印象です。
攻略順も普通ならキズナルート最後がオススメですが秋ルート最後を推します。

それにしても続編出るんですかねえ・・・出るんだろうなあー
出たら買いますけどね、たとえ終末論と同じ結果になっても。。

・・・次回作は「レミニセンス〜特務官たちの休日〜」ですかw

シナリオ:17 システム:16 キャラ:16 CG:17 サウンド:14  80点 A+レベル  
お気に入りキャラ:島津 秋 エピローグからのその後が一番見たいですね

作品情報
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パッケージ画像
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発売日
2013-5-31
メーカーHP

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