| シナリオ
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極端に悪いと言うほどではないがキャラの良さを生かしているとは言えないシナリオが多い。
とりあえずワイワイやっている感じで楽しめる共通ルートはまだしも個別に入ってからはそれが顕著で殆どのルートで死神設定が足を引っ張っている印象。
シリアスに持っていきたいのは分かるけどどれも中途半端で邪魔にしかなっていないなと。
個別ルートで一番良かったのは杏ルート。
今作で一番死神設定がシナリオにうまく活かされておりエレとの絡みも良い感じ。
杏先輩もエレもこのシナリオで可愛い面が多数見られ評価が跳ね上がりました。
正直ティナではなくこちらにルートロックをかけても良いのではとちょっと思ったかな。
夕莉ルートは夕莉自身の可愛さが半端じゃないのもあり後半まではトップレベルに良いシナリオ。
不器用な2人が少しずつ近づいていくのはとてもニヤニヤできて満足できる出来です。
ただ後半の花子とヒューベリオン絡みの部分は、はっきり言っていらないかなと。
死ぬ死なないをあんな中途半端に入れるくらいなら夕莉と最後までイチャイチャしているだけで十分なのに・・・
こなみルートは実妹との恋愛としてみればさほど変わった点も無く展開も非常にわかりやすく
唐突な展開が多い今作では逆にそれが安心できる感じまでして意外と悪くなかったりします。
ただ個人的には今まで過剰ともいえるスキンシップを取ってきた葵さんが一転して立ちはだかる壁になったのがどうにも納得しづらかったなあ・・・
美桜ルートも中途半端なところが多く、どっちつかずでスッキリしない。
重要な要素である男性恐怖症についても正直この程度にしか扱わないなら最初から必要ないとさえ思える。
ましてや終盤事故に遭わせるのも唐突すぎて解決策としては非常に雑。
あとは美桜の見せ方についても説明不足な点が多く、特に終盤のキレる箇所はその代表例。
自分のために他の人の事を軽視して欲しくないと言いたい事は分かるのだが正直な所そこに至るまでの過程やその原因があまりに軽すぎて
こちらとしては突然意味の分からないキレ方をしためんどくさい子というイメージが強く残ってしまいマイナスにしかなっていないのがねえ。。
自身のルートでキャラの良さを消していく非常に残念な感じです。
ティナルートは途中よりも（途中も爽絡みのイベントとかはアレなのだが･･･）明かされた死神設定とラストの展開のせいで
全体的に厳しい評価にしかならないなあと。
まずこのルートで明かされた死神設定、 魂を狩って取り入れないと死神でも死んでしまうというもの
こちらはこのルートでも重要な要素ではあるのですが、こういうことが出来るなら杏先輩のルートで
違う時間の中で生きていかなければならないと言うことの解決になるんじゃないんですかね？
それなら一緒に寿命で死んでいく事だってできるのでは？
そしてもう一点は狩った魂の記憶について。
取り込んだ魂の記憶は受け継いでいる杏先輩ルート、記憶が消えるティナルート。
死神の存在に関する重要な箇所なのだからせめて設定は統一して欲しい。
ルートロックの開放上、ティナルートは杏先輩の後にプレイする事になるので余計にこのあたりが目立つんだよね。
あと終わり方ももうちょい何とかできたんじゃないかなと。
個人的にご都合主義万歳でハッピーエンド大歓迎なのですが消えてからスタッフロール挟んですぐ再会はちょっと・・・
作中ではそれなりに時間が経っているかもしれないけどプレイしている側からすると数分しかないわけで
もうちょっと余韻が欲しかった所です。
シナリオ個人的評価
杏＞夕莉＞こなみ＞美桜＝ティナ |
| システム |
| 分岐は選択肢のみ、数も多くなく難しいものも無いため攻略は簡単。
ティナルートのみ攻略制限があり、杏ルート攻略後にタイトルからルートに入れます。
システム面はごく普通で不足は特に無いが特筆すべき点は無し。
演出面では歩いているように見せたり座っているように動かしたりなど立ち絵の使い方がうまく良い感じでしたね。
また後ろ向きの立ち絵は今回も健在。
逆に気になった点はムービーの入れ方。
グランドオープニングと銘打っていながら通常のOPよりも早く流れるだけでなく開始数分で流れるのは果たしてどうなのかと。
ムービーの内容的にもこれなら個別ルートに入る前、さらに言えばそれこそ杏先輩やティナルートだけに流しても良かった気が。
あと通常のOPムービーもなぜか同じムービーが近いタイミングで2回流れるという謎仕様
意図的なのかミスなのかは分からないがかなり不自然でした。
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| 個人的キャラクター感想 |
| 神鳳 杏 |
| 個別で評価が跳ね上がった杏先輩。
可愛いもの好きでぬいぐるみいじり倒している所などとても可愛いですね
さらに尽くし系というギャップに加えエレとの掛け合いも良く、エレ共々良いキャラでした。
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| 一ノ瀬
美桜 |
良い幼なじみ・・・になるかと思いきや設定が完全に足を引っ張った美桜
BL好きはまあ良いとしても男性恐怖症についてはシナリオで見ても大きく関わるほど深い設定ではなく
萌えゲーとして見ても触れられないと言うのは単純にマイナス要素でしかなく
正直どちらにとっても良くない完全にいらない設定。
本当勿体無いなあ。
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| 月嶋 夕莉 |
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恋愛嫌いかと思いきや最初から結構チョロい夕莉
徐々に近づいていく姿にはニヤニヤしっぱなしでした。
あと最初に私服が出てきた時、やけにオシャレさんだなと思いましたが
実はモデルやってたという展開は意外性があって良かったしとても可愛かったですね。
正直な話夕莉が居なければ今作の評価はもっと下げていたかな。 |
| 浅葉 こなみ |
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なかなか面白い妹だったこなみ
他ルートでは優秀な妹と言う感じですが、自分のルートでは思っていた以上に積極的だったのが印象的。
ただせっかく将棋設定があるのだからそちらをシナリオのメインにしても良かったのでは？とちょっと思ったり。
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| ティナ |
| 自称恋の妖精のティナ
何というか恋人云々と言うよりは手のかかる妹という感じ。
実の妹であるこなみがしっかりした子と言う事もあり余計にそう感じる。
妹的な視点で見れば可愛いけどまあ他ヒロインに比べると好み的にはあんまりと言うところ。
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| 総評 |
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まあ全体を通して、勿体無いなあという感想に尽きる。
ただキャラやCGはハイレベルなのでそれだけでもやる価値は無くはないが･･･
ヒロインはとても良いがそれを生かせなかったシナリオが完全に足を引っ張った感じ。
それこそ変な設定や展開など入れず、それこそテーマに沿って2人で恋を見つける事に終始して
その後は普通にイチャイチャしているだけで良かったのではないかなあと思いましたね。 |
シナリオ：10 システム：14 キャラ：18 CG：18 サウンド：15 75点 Aレベル |
| お気に入りキャラ：月嶋
夕莉 真面目でオシャレなとても可愛い子 |
