シナリオ
当たり前と言えば当たり前かもしれないかも知れないが、人間組に比べると動物組のシナリオの方が出来が良い感じがする。
タイトルを考えればメインはしろルートなのだろうけど、個人的に一押しなのはアウロラルート。
しろは正直他ルートでも良い扱いで終わるけど、アウロラだけは自分のルートでしか本当の意味で救われていないので
アウロラが救われるこのルートが今作の中では一番好きかな。
個別序盤はグダグダだし終わり方もそんなあっさり他の人達置いておとぎの国へ行くのは正直あまり納得できないけどね。。

しろルートは今作のメインと言う事もあり、挿入歌などの演出含め一番力の入っているルート。
ただシナリオ自体は普通に良い話だなと思うだけでそれ以上でもそれ以下でもない感じ。
何と言うか悪くは無いけど、特筆するほど良くも無い。

愛鈴ルートも亡くなった父親に関する話など良い話ではあるのだけど愛鈴先輩がタペストリーの主人公とヒロインの娘であることに思い入れが無い為
タペストリーをプレイしてればもっと良く感じたのかもしれない。

姫花ルートは今作の中で一番出来が悪く感じたルート。
今作の主人公は要所要所でヘタレる若干ウザイ主人公なのだがその中でも姫花ルートが一番ヒドイ。
シナリオ的にも正直中盤の蛇姫の流れは要らなかった気がする。
別に普通に姫花と付き合い始めてそのまま最後のしろの話に持っていけばもう少しまともに見えたと思う。
エピローグは良かっただけに途中が勿体無かった。

さらに言えばこのルートは共通との整合性が全く取れていないのも問題。
今まで何度も会った事のあるキャラなのに知らない描写があったり、来た事無いはずなのに来た扱いになっていたりと非常に目に付く。
せめて共通との整合性くらいはちゃんとして欲しいところ。

シナリオ個人的評価
アウロラ>しろ>>>愛鈴>>>>>姫花

システム
選択肢のみで分岐。
数はそこそこあるが難しい選択肢は無いので攻略は簡単。
攻略制限もありません。

演出面ではテキスト表示が縦書きになっているのが特徴的。
絵本を意識した演出になっており、悪く無かったです。
ただ、おとぎの国へ行った時と帰る時、アウロラの変身シーンのムービーが飛ばせないのが地味に鬱陶しかった。
特におとぎの国は頻繁に出入りするため、たとえ短くても毎回毎回飛ばせないムービーを見せられるのはテンポが悪くなってマイナスだったかなと。
個人的キャラクター感想
しろ
飼い犬が美少女になって帰ってきたよ!という夢あふれるしろ。
格好は美少女だけど元犬なので序盤は本当に犬っぽいw
とりあえずわしゃわしゃしたい。
アウロラ
ツンデレ猫のアウロラ。
何だかんだと文句を言いながら結局色々手伝ってくれる素敵にゃんこ。
ほのぼのしたおとぎの国の中で思っていたよりも過去が重かったです・・・
なのでやっぱり自分ルートで最後に笑顔で終われるのが際立つ気がする。
橘 姫花

いい幼なじみの姫花。
ただシナリオが完全に足を引っ張っているな・・・
キャラは良いだけに勿体無い。

吾妻 愛鈴
猫大好きな愛鈴先輩。
可愛い先輩なのだがあのあんこ好きは正直無いかなと思うw

総評
うーん、何と言うか可も無く不可も無く。
悪くはないが・・・だがという感じ。
シナリオ含め様々な点で惜しい所が多々。

絵本のように縦書きのテキストや淡い色使いなど雰囲気は良いしシナリオも泣けるほど感動できると言うわけではないが悪くは無い。
けど全部終わって見るとさほど印象に残らない不思議な作品。

おとぎの国の癒し雰囲気を感じながらまったりのんびりやるのがオススメ。
「タペストリー」をプレイ済みだとなお良しと言った所ですかね。
シナリオ:12 システム:11 キャラ:14 CG:14 サウンド:11  62点 Bレベル  
お気に入りキャラ:橘 姫花 王道幼なじみだけにシナリオが勿体無い

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