シナリオ
1/2 summerと同じ世界観で時系列的には1/2 summerの後になるけど別にプレイしていなくても大筋では問題ないかと。
ただ黒翼の正体を知っていた方がななみルートは納得しやすいかと。

メインは学園祭が中心になっておりどのルートも後半まではあまり代わり映えしない感じ。
後半はキャラによって大分差があるかな。
全体的にシナリオの長さの割りにエロシーン数が多いけど特に桜織と十和子に関しては何かというとエロ方面の話になった気が。

今回のヒロインは全員最初から知り合いではあるけど、各キャラの出会いがちゃんと別枠で見れるようになっているのは好印象。

そして、やっぱり全体を通してみると個別はななみルートが一番良かった。
そもそも今作のシナリオはななみルートに集約するようになっていますしね。
ただ綺麗に纏まっているものの、今までのななみとの幼なじみと言う関係性を含めた
やりとりが好きだったので個人的にはあまり好きになれない終わり方ではあった。。。
こういう終わり方ならもう少し長めのエピローグも欲しかったな。

ちあらルートも今作の中では良い方。
こなみの出番も多く本筋に大きく関わっているシナリオで時間を増やす現象が一番うまく使われていたルートだったと。
ただひとつ気になったのはこのルートで行った現象がななみルートでも影響してたり
黒翼がまたこのルート来たという台詞があったりするけど特にループ物という描写は無いんだよね。
元々は他ルートで行った事が相互に影響しているシナリオだったのが途中でその設定が削られたんじゃないかなという邪推が・・・

・・・それにしても冬コミ3日目7連続は想像すると地獄でしかないよね。。。

桜織ルートは学園祭と冬コミだけしか印象に残っていない・・・
比較的桜織とのエロエロというかイチャイチャは多めだった気はするけど付き合い始める過程が凄い適当だったのが何とも。
何かなし崩し的に恋人になってた感じであれ?いつ恋人になったっけ?と思わず前に戻って見直しましたよ。。。

十和子ルートは本筋にも特に絡まないしまあなんと言うか普通。
ただこのルートでシナリオ以上に気になったのはコンクールのCG。
ベルガモットで弾いているのと同じCGを使うのは流石にどうかと思うなあ・・・
あの場面はたしかドレスだし、せめて服装くらいの差分はちゃんと作るべきじゃないの?
正直これはダメでしょ。

抄ルートは兄大好きな抄が暴走した話で結構飛びぬけたシナリオ。
抄の設定も合わせて色々唐突な感じしかせず気が付いてたら終わっていたと言う感じ。
抄自体があまり好きでないうえ、ななみルートに入るつもりでプレイしていたので正直テンション上がらなかったというのも大きいのだけど。。。

シナリオ個人的評価
ななみ>ちあら>>>桜織>十和子=抄

システム
分岐は選択肢のみ。
目当てのヒロインを選んでいくので攻略自体は簡単。

個別ルートはななみルートのみロックがかかっており他4人全員クリア後でないとルートに入れません。
今回思ったのはルートロックかけるのは別に良いのだけど、ロックがかかっているキャラの選択肢は開放されるまで非表示にして欲しいですね。
最初にななみルート行こうと思って選択肢全部ななみで選んで進めたら 突然抄のエロが始まって何事かと思ったし。。
(ななみルート開放前は強制的に抄ルートに入る仕様らしい)
結局抄の選択肢を埋めるのに二度手間になってしまいました。。。

そしてシステム面が結構変わっており、本当に最後までタイトル画面が無いのは驚いた。
常時セーブ、ロードはもちろんCG鑑賞、BGM鑑賞も行えるためタイトル画面が無くても機能的には問題ないのだけどやはり少し違和感が。
一応1日の追加という今回の設定があるので途中の段階ではタイトル画面が無くても良いとは思うけど
最後のななみルートが終わった後にタイトル画面を出しても良かったとは思う。
それこそ今回の終わり方なら、こなみ含めた全員集合して迎えてくれるというタイトルを出した方が印象に残る終わりになったのではないかな。


変わったシステムが多い中で結構感心した点もありそのうちの1つがCG鑑賞からのシーンジャンプ。
CGが表示されているシーンを見直すことが出来るシステムで、それだけならさほど珍しくも無いが
今作ではそのシーン部分だけでなくそこからそのまま続けて最後まで進められると言う点。
CG単位でセーブされているのと同義なこのシステムはなかなか便利でしたね。

そしてもう1つはBGM鑑賞。
今回タイトル画面が無い関係でBGM鑑賞も好きな箇所で行えるけどその際、 変えたBGMで場面を進める事が出来るのが結構面白い点。
テキストを進めてBGMが切り替わると本来のものに切り替わるけど
それまではある程度自由に選べるので場面に合ったBGMに勝手に切り替えて進める事も可能。
個人的なお気に入りはななみルートラストでビラ配りのCGが出た時BGMを
OP曲の「Piece of Time」に変えると挿入歌っぽくなり凄く良い感じになりましたね。

個人的キャラクター感想
蔵前 ななみ
元々ななみ狙いではあったのだけど、最後まで終わったら思っていた以上に好きになりました。
2人っきりになるためだけにクラブを作っちゃう位だし最初から好意全開の子はやっぱりいいね。
それだけにエピローグ後がもっと見たかった。
また結局ななみの眼が左右で色違うのはてっきりこなみが憑いているためだと思ったけど終盤のCG見る限り関係なかったのか・・・
でもここまで色々雑だと実はCGの塗り間違いでしたとか言われても納得しそう。。。
月夜野 ちあら
ちあらはキャラ説明を読んだ限り最初はもっと無口で静かな感じなのかなあと
思っていたけど思っていた以上に懐いてきて可愛かったですね。
そしてお兄ちゃん呼びの安心感がヤバイです。
柳橋 桜織
発言が色々アレだけど桜織も結構好きです。
桜織の描いたドギツイエロ同人とか見たいw
湯島 十和子
十和子は何と言うかシナリオ同様普通と言う印象。
ボーイッシュな印象とは裏腹に結構うっかりさんな場面が多いけどそれがギャップで可愛いとはあまり感じなかったかなあ。
鳥越 抄
兄が大好きすぎて最終的にはヤンデレ気味な抄。
正直最後まで「兄」という呼び方が好きになれなかった。
スペックが色々高く頼れる妹としては見れるけど正直サブでも良かったんじゃと思ったり。
総評
うーん、パッチをあてても誤字は多いし、場面と背景、CGが合っていない箇所も多々。
さらにこれは個人のマシン特有の問題かもしれないけど、ななみ以外のEDでスタッフロールがちゃんと流れないというバグも。
色々時間足りなかったんじゃと思われる感じがしますね。

発売直前に細かく延期したせいかは知らないけど様々な点が粗い。
何回か1日を追加するといってもゲーム内期間が2週間あるか無いか程度なのでキャラゲーとしても若干物足りない印象。
要所要所に良い点もあっただけに色々勿体無い作品です。
シナリオ:10 システム:15 キャラ:15 CG:16 サウンド:13  69点 Bレベル  
お気に入りキャラ:蔵前 ななみ 幼なじみのままの終わりも見たかった

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